堺市にある山脇刃物製作所で作られる包丁は国内屈指の本格派として愛用者の多い包丁とされています
プロ向けでも板場などで使われることの多い郷右馬允義弘シリーズは
家庭向けに作られたものでもダマスカス素材を使った耐久性に優れたものから、鋼を鍛造で作った本焼きのものまで製造されています。
郷右馬允義弘とは?
かつて存在した三大刀工の一つとされていた銘です。
現在、山脇刃物製作所ではそれをシリーズ名としてクラスにわけた包丁を発売しています
特に刺身・柳は人気があり、国内でも有数の本格派包丁として調理師の方の多くが愛用しています。
最近では国内のみならず海外からも山脇刃物製作所に直接購入に訪れる方も多いそうです。
特注で作られているものもあり、郷右馬允義弘の水本焼きは著名な他の包丁工房と並び、最高クラスの品質を誇ります。
包丁の中で最も高い技術を必要とする水本焼きの満月と富士の波紋を浮かべる柳刃は同工房の作る包丁の中で最高級品です。
見ているとため息が出てしまいそうなほど美しい刃と鋭い切れ味は日本の包丁でしか成しえない工芸品の最上にあるものといえます。
これらの場合は非常に高価ですが、手に入れたい方が後を絶えず、非常に高額で取引されている傾向にあります。
郷右馬允義弘の買取事情
圧倒的に高額なのはやはり柳刃です。
柄に象牙、銀巻きや帯付きなどの刀かのような装飾が豪華にあしらわれた特注品の場合だとさらに取引額が跳ね上がります。
もちろん、柳だけだなく過去には特に年代物の本焼出刃なども高額で取引されているのが見受けられます。
本職向けの特殊な包丁も人気で、具体的には蕎麦切りは2~3万の値がつくこともあります。
実用向けの無銘品や一般用ものも買取が可能です。
ステンレス材や墨流れといったお品物もその実用面から買い求められる方は多く、買取もOK
あまり値段が付かないものとは?
銘が入っていないもの、長年使用したことで刃の状態やご自身で研ぎを行い処理が荒いものは中古品として出回ってもあまり値段が付かないことがほとんどです。
その理由から買取の立場としても正直に話してしまうと、使用品の包丁というのは未使用品に比べるとガクッと金額に差が出てしまうことも珍しくありません。
実用品に限っては値段が付かないということもやはりあります。当店では自社で刃の研ぎやメンテナンスを行うことで極力買取にお応えできないという事を避けております。
また、本焼きの高級包丁についてはかなり使い込まれていてもほぼ全て買取が可能です。