日本料理は世界に誇る文化ですが、それを支える大事な道具が和包丁です。日本で最古の包丁は奈良時代のものですが、人々の生活にはそれ以前から存在していたと言われています。そして時代を経るにつれて、日本刀のような形から幅が広い形へと変化していき江戸時代の末期には現在と同じような和包丁へと変化しました。
そんな和包丁の中でどこが最高峰メーカーというと、品質の高さとプロに愛用されているという点では日本橋木屋と有次の包丁が挙がります。
日本橋木屋
寛政四年(1792年)創業のお店で、200年以上の歴史を持つ老舗です。洋包丁については機械をつかい手頃な価格の商品を提供していますが、和包丁については熟練の職人がその技術を持って鍛造した逸品です。良い切れ味が長持ちする鋼の和包丁を好む人は少なくありません。手入れを怠るとサビが出やすいので、非常に繊細な代物ですが、それだけに持ち主が手間をかけてやれば素晴らしい使い心地を長く保つことが出来ます。
有次
1560年に御所にも出入りができた刀鍛冶の藤原有次が始めた店です。450年以上もう継がれてきた日本刀由来の技術を使って一本一本丁寧につくられた和包丁は、多くの料理人が使ってみたいと言われるほどです。とくに有次の和包丁では、品質ごとにグレードがあり一般的な家庭であれば「登録」と呼ばれるもので十分ですが、最高の品質を求めるならば昔ながらの方法で鋼を鍛錬した「特製」が一番です。
なお、有次から大正時代に独立したお店が、築地にもあります。全く別のお店になっていますが、その技術の源流は京都の有継ですから高い品質であることは同じです。
どちらのメーカーでも販売した包丁を長く使い続けられるように、研ぎ・修理の受付をしています。最高の逸品を使うのであれば、やはり自分で研ぐ技術は持っておきたいところですが仕上がりを考えればその道のプロに任せたほうがいいのかもしれません。
当店では日本橋木屋と有次の和包丁、特に本焼きのお品物は高額買取対象となっております!