通称、Randallと呼ばれるこのナイフはアメリカのカスタムメイドメーカーになります。
元々は趣味でナイフ作りを始めたランドールは現在ではその子孫が意志を受け継ぎ、年間8000本以上の生産を行うハイエンドブランドとして広く知られています。
ランドールではクオリティを最優先にした物作りを徹底しており、製造中に少しでも個体差があったものは全て廃棄しています。
用途にあわせておよそ30近くにわたるシェイプを展開しており、コンバットからアウドア向けのものまで種類豊富です。
刃は完成するまでに複雑な工程を経て10時間前後の時間を必要とします。
顧客の要望にも柔軟に対応することでアマチュアからプロまで常に予約が殺到しており、注文してから手に届くまで5年待ちということも珍しくありません。
ランドールの生い立ち
創業者のWalter Doane Bo Randallは1937年に趣味のナイフ作り高じて翌年に会社を立ち上げます。
当初は完全なハンドメイドで作られており、年間で作れる数は限られていました。その当時のモデルは主にアウトドア用品店に並べていましたが
やがて軍需でランドールの元へナイフのオーダーが入ったことで一気に事業の規模が拡大していきました。
間もなくコンバット用のものが完成し、実際にそれを手にとって使っていた兵士からの非常に評判は高く、戦争が終わった後も愛用者の多かったことからアマチュア向けの高品質な刃物を製作にも乗り出しました。
Walter Doane Bo Randallは80歳の時に亡くなられていますが、その意志は息子のGray Randallに受け継がれ、現在でもこの界隈の最高峰ブランドとしての地位を守っています。
世界初の宇宙用ナイフ
宇宙飛行士が宇宙で作業を行う際、迅速な対応を行うためには優れた設計と耐久性を持つものが必要でした。
アメリカで初の宇宙飛行士、ゴードン・クーパーは任務を遂行するために最適なナイフを探しましたが理想となる一本は見つかりませんでした。
そこでRandallに直に相談し、M17 アストロという専用のものを完成させそれを宇宙へ運んだ逸話があります。
ランドールの買取について
実用としてはもちろん、コレクション性も世界の刃物メーカーの中では群を抜きます。
現行のものはもちろん、本国では年代物のみを集める愛好家も存在するほどです。
当店では包丁はもちろんのこと、刃物の買取の専門査定士がおりますので現行のものからビンテージ価値の高い年代物まで幅広く買取を受け付けしています。
特に高額買取の対象となるのはやはりコンバットタイプです。その理由はシルベスター・スタローンの主演作の映画でランドールのコンバットナイフが使用されたことが大きく関係しています。